年末にベートーヴェンの第九を演奏するのは日本独特らしいのですが、ドイツではライプツィヒのゲヴァントハウス管弦楽団のみが年末に演奏するみたいです。とてもキビキビした演奏で日本の年末の第九(?)とはすこし趣が違いました。ちょっと盛り上がりに欠けるかなぁ。
ライプツィヒ中央駅での"a little help"
ベルリンへ帰る列車は予約してあるので切符に書いてあるプラットホームで列車の到着を待ちます。ヨーロッパ最大の駅だそうです。確かに大きです。しばらくするとドイツ語のアナウンスが聞こえてきますが、意味はよく分かりません。でも何となく私が乗る列車のことのようなので、ホームにある小さな電光掲示板を見ると何やら通常とは違うメッセージが流れています。慌ててスマホのネット翻訳で調べると「15分の遅れ」 だとわかりホとしました。そして珍しくホームにコーヒーの自販機があったので飲みながら待つことにしました。しかし到着予定の時間になっても列車はきません。気がつけばホームには私しかいません。おかしいと思いもう一度電光掲示板を見ると「heute gleis 8」みたいな掲示が流れています。私のチケットには「platform12」と書かれています。
私が一人で困っていると少し離れたところにいた除雪作業員が近づいてきました。私は自分のチケットを指し、恐る恐る「Where is my train?」と訊ねました。その作業員は黙ったままポケットからボールペンを取り出し、私のチケットの「12」を二重線で消して「8」と書いてくれました。私はやっと状況が理解でき、お礼を言うと8番ホームへ走りました。8番ホームではちょうど列車のドアが開き乗客が降りてきたところで間一髪間に合いました。蛍光色の反射帯のついた防寒着を着たその作業員は終始無表情でしたが肝っ玉母さんのような女性でした。旅先で受ける"a little help"は心に沁みます。



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