学生の頃、音楽と建築を結びつけて捉えることはできないだろうかと考えていた。当時は知識も経験もなかったので、具体的なアイデアは浮かばなかったけど、最近はいろいろ思いつくことがある。
音楽にも建築にも「形式」という概念があるが、そもそも形式とは何かを考えていた時、ふと気づいた。
「形式とは終わること」
永遠につづく音楽には形式があるとは言えないし、無限に大きい建築には形式があるとは言えないだろう。バロック以前の古い音楽を聞いていると、形式感が希薄でいつ終わるのかが全く分からない。即興演奏や現場制作を離れて、音楽や建築が紙の上で構想されるようになった時、形式が進化したのではないか。
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